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思ったことを色々書きます。

「労働生産性」という基準の信憑性

労働生産性」という言葉を最近ニュースで聞くようになりました。具体的には「日本は労働生産性が低い」など。
これ聞いて、「あぁ…確かになぁ。」と思う人は多いと思うんですよ。「そんなことはない!」という人はそんなにいないんじゃないですかね。
理由として「日本人は意味のない会議ばっかしている」とか。「日本人はだらだらと残業しているけど、ヨーロッパの人々はぱぱっと働いてさっさと帰る」とか。
実際、自分の身の回りだったり、または周りの話聞いていると、そういうこと思いますし。

 

でも、ですよ。本当にそうですか?とも思うんですね。
少し調べた資料によると、日本はアメリカに比べて労働生産性がだいたい2/3くらいらしいんですね。
つまり、アメリカ人(または他の先進国の人)が1日6時間働いた成果と同じだけの成果のために、日本人は一日9時間働かないといけないと。


そんなに差があるの?本当に?

 

労働生産性は、時間あたりのGDPで算出されるらしいんですね。つまり、1時間働いていくら分の価値を生み出したか。
でもその「価値」って、簡単に決まらないと思うんです。

たとえば…

オーストラリアのマクドナルドが時給1200円だとします。日本のマックは時給800円。
オーストラリアのマックで働いている人が1時間で1200円の価値があるとしたら、日本のマックは800円です。
これで「労働生産性が日本は低い!」と言われても、これは労働条件の問題じゃぁないですか。(物価とかそういうのはおいといて)

または、アメリカのコンビニと日本のコンビニで時給が同じです。
でもアメリカよりも日本のコンビニの方がサービスが豊富で店員は忙しいです。(実際は知らないです。あくまでたとえとして)
このパターンでも労働生産性という見方では、日本の方が上、とはならないですよね。

 

何が言いたいかと言うと、「労働生産性」という言葉に過剰に反応しすぎでないですか?と。
まぁ確かに、すっごい前時代的というか、非効率なものもありますよ。
でも、お店のサービスが平均して高く、商品も安全だし、サービス使って嫌な思いすること少ないじゃないですか。

結局、「日本人は古いやり方を続けていて、海外に比べて取り残されている」というステレオタイプが強いんだなと。
そこまで卑下しなくていいのに…と。
「日本のここが駄目だ!」と主張する人には格好の材料かもしれませんが、そこまで大々的に使う言葉ではないと思うんですね。「労働生産性」は。